シークァーサァー翠玉
シークァーサーについて
シークァーサーは沖縄県北部を中心に生産されている柑橘類の果物です。
沖縄県の気候風土はシークァーサーの栽培に非常に適しており、特に大宜味村はシークァーサーの栽培が盛んで、「シークヮーサーの里」とも呼ばれています。
シークァーサーは栄養価が高く、ノビレチンやタンゲレチンなどといった栄養成分が多く含まれます。これらの成分は多くの日本人を悩ませる、がん・糖尿病・認知症・高血圧などの生活習慣病を予防する効果が認められています。
「翠玉」名前の由来
世界四大宝石のひとつであるエメラルドは古代エジプト時代、人々にとって生命と繁殖のシンボルであり、さまざまな病を癒やす効果があると信じられていました。21世紀の現在でも心身を若返らせ、病気平癒を願うパワーストーンとされています。
私たちが生産しているシークヮーサーを多くの方の健康増進に役立てたいという想いを込めエメラルドの和名から「おおぎみシークァーサァー翠玉」と名付けました。
特徴
沖縄の空から降りそそぐ強い日差し。
沖縄特有の気候によるスコール(大雨)はシークァーサーの成長に欠かせない生命の水に。
「おおぎみシークァーサァー翠玉」はやんばるの豊かな自然に育てられています。
シークァーサーは収穫時期によって味の変化を楽しめるのが特徴です。8月~9月初旬にかけては強い酸味とノビレチン特有の苦みを感じられ、酢の物や料理・お酒のお供に用いられます。9月中旬からは、ほんのりと甘みが出てくるのでジュースに最適の時期です。12月になると黄色く完熟し糖度も上がるため生食として流通します。
農園紹介
農園のある「やんばるの森」
沖縄県の県庁所在地である那覇市から車で1時間半、距離にして約90km北上すると緑豊かな山々と青く輝く海に囲まれた、人口約3,000人の小さな村、大宜味村があります。大宜味村を含めた北部三村は古くから「やんばる」の愛称で親しまれ、2021年7月には三村にまたがる亜熱帯樹林の森が「やんばるの森」としてユネスコの世界自然遺産に登録されました。あずま農園は「やんばるの森」に属する農園でシークァーサーを生産しています。
ヘルスケア
シークァーサーに含まれる豊富な栄養素は予防医学の分野で注目されています。
このページではシークヮーサーに含まれる主な栄養素の働きと効能を紹介します。
目次
ノビレチン
フラボノイド(植物色素)の一種で、柑橘系の植物に多く含まれていますが他の果物と比べてもシークァーサーに含まれるノビレチンの量は飛び抜けて多いことがわかっています。急激な血糖値の上昇を抑える効果があり、インスリンを分泌する膵臓の負担を減らし糖尿病のリスクを軽減します。さらに強いがん予防効果と関節リウマチの進行を抑える効果も認められています。
また東北大学の研究では抗認知症作用も発見されており、記憶障害改善効果やアルツハイマー病の原因となるアミロイドの沈着抑制作用があることもわかっています。
「主な柑橘類のノビレチン含有量」
シークァーサー | ポンカン | カボス | 温州みかん |
267mg/100g | 127mg/100g | 89mg/100g | 24mg/100g |
東北大学 工学研究科付属 超臨界溶媒工学研究センター 抗認知症機能性食品開発部門
「アルツハイマー病(認知症)の予防・治療」
タンゲレチン
ノビレチンと同じくフラボノイド(植物色素)の一種で、天然の抗酸化剤と呼ばれています。
脳の黒質にあるドパミン神経は脳の指令を伝える「ドパミン」をつくっています。パーキンソン病はこのドパミン神経が減少し「ドパミン」が十分につくられなくなる病気で、運動の調節が上手くいかなくなり、体の動きに障害が現れます。
タンゲレチンは経口摂取後、脳まで届き黒質を保護する働きがあります。この神経保護作用によりドパミンの減少を抑える効果があることがわかっています。その他にも、血圧上昇抑制作用、血糖値上昇抑制作用も報告されています。
論文「パーキンソン病のラットモデルにおける柑橘類フラボノイドタンゲルタンの組織分布と神経保護効果」
「タンゲレチン」FUJIFILM 製品情報
ベータカロテン
自然界に存在する、橙色や黄色の色素です。体内でビタミンAに変化します。ビタミンAは脂溶性ビタミンで体内に蓄積され過剰症を引き起こすことがあるので成人の1日の摂取量は3mg以内とされていますが、ベータカロテンを摂取する場合は1日30mg以上を摂取しても毒性がないことが認められています。
ベータカロテンは、ビタミンAに変化して皮膚や粘膜の免疫機能を維持してくれます。また髪や爪、美肌などの美容の面でも必要不可欠な存在です。また1926年にはビタミンAを摂取することが、がん予防に効果的であるという報告もされています。
さらにベータカロテンはそのままの形で血液中や細胞膜などで抗酸化作用を発揮し、がんなどの生活習慣病を防いでくれます。
米国国立がん研究所では、がん予防に1日6mgのベータカロテンの摂取を推奨しています。
ベータカロテンは人参、ほうれん草、かぼちゃなどの緑黄色野菜にも多く含まれています。
抗酸化作用とは
私たちの体は酸素を利用してエネルギーを作り出していますが酸素を利用すると同時に活性酸素が体内で生じます。この活性酸素が人間の細胞を傷つけ、老化、がん、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病の原因となります。活性酸素は加齢、ストレス、食品添加物、たばこ、多量飲酒、激しい運動、紫外線などで増えるとされています。体内で増えた活性酸素を除去していくことが重要であり、活性酸素から体を守ることを抗酸化作用と呼びます。
「ビタミン・ミネラルの本」著者 吉川敏一
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット 「抗酸化による老化防止の効果」
ビタミンE
脂溶性ビタミンの一種で生体膜(体内の細胞膜など)の油に溶けこみ、膜を酸化から守ってくれます。
ビタミンEはその抗酸化作用で血管を健康に保ち、血液をサラサラにして老化を予防します。
不足すると、血行障害からくる肩こりや頭痛、しもやけ、冷え症や更年期障害を悪化させ老化をはやめてしまいます。
また赤血球の膜が弱くなり、赤血球がこわれる溶血性貧血を発症します。
ビタミンEは植物油やナッツ類にも多く含まれています。
「ビタミン・ミネラルの本」著者 吉川敏一
ビタミンC
コラーゲンの生成と深く関わっています。
体のタンパク質の約30%を占めるコラーゲンは体の組織に適度な硬さと柔らかさを与えています。
細胞と細胞をくっつけるノリのようなものです。ビタミンCが欠乏した状態が続くとこのコラーゲン生成がうまくいかなくなり細胞の結合が弱くなり出血したり、骨がもろくなりやすくなります。
また肌のシミ・そばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑える働きもあります。
ビタミンCの強い抗酸化作用により発生する過酸化水素は謙譲な細胞には無害ですが、がん細胞には有害に作用することからがんの予防効果があることが明らかになっています。
さらに血圧や血中脂質を正常化し心臓病のリスクを軽減したり、腸管での鉄の吸収を高めて貧血を防ぐ働きもあります。
このほかにも免疫を強くするなどさまざまな作用を持っています。
ビタミンCはレモン・オレンジなどの柑橘類、アセロラ、キウイフルーツなどに多く含まれています。
「ビタミン・ミネラルの本」著者 吉川敏一
ビタミンB₁
日本人の食生活の欧米化に伴い、ビタミンB群の中で最も欠乏しやすいビタミンです。
ビタミンB₁は細胞が糖質をエネルギーとして利用する際に特に欠かせない補酵素です。
また神経とも関係が深く、中枢神経や末梢神経の働きを常に保つ役割をしています。
ビタミンB₁が不足すると、脳へのエネルギーが不足し不安症状を引き起こします。また体内に疲労物質がたまり、精神にも影響を及ぼすため倦怠感や不安感、疲れや眠気の原因となります。
さらに重度の欠乏症になると末梢神経に異常がでる「脚気(多発性神経炎)」や中枢神経に異常がでる「ウェルニッケ脳症」を発症します。
ビタミンB₁は玄米やゴマ、ピーナッツなどの種子類、豚肉にも多く含まれています。
「ビタミン・ミネラルの本」著者 吉川敏一
ビタミンB₂
主な生理作用は脂肪などを燃やしてエネルギーに変える際に補酵素として働きます。
動脈硬化の原因となる過酸化脂質の生成を抑える効果や細胞の再生やエネルギー代謝を促進し健康な髪・爪・肌を作り出し全身の成長を助ける効果もあります。
欠乏すると口角炎・口唇炎・舌炎など口周りに症状が現れます。また眼瞼炎や眼精疲労などの症状もしばしば見られます。
水溶性ビタミンのため過剰摂取による毒性はありません。
ビタミンB₂は動物性の食品に多く、卵、レバー、ヨーグルト、牛乳などに多く含まれます。
植物性食品では納豆やアーモンド干し椎茸などにも含まれています。
「ビタミン・ミネラルの本」著者 吉川敏一
ビタミンB₆
アミノ酸の合成や分解にかかわる酵素を助ける補酵素です。ビタミンB₆には髪の毛や皮膚、歯を健康にする効果や成長を促進する効果があるほか、神経の動きを正常に保つ効果があります。不足すると不眠症や神経過敏、神経炎、こむら返りなどの症状を引き起こします。またタンパクが十分に再合成できなくなると、体の組織の形成、維持に悪影響を及ぼし、皮膚炎や口内炎などを引き起こします。タンパク質や脂肪を多く含む食べ物を多く摂取する人はビタミンB₆の摂取も多くしなければなりません。
ビタミンB₆はカツオ、マグロ、サケなどの魚類、サツマイモやバナナなどの果物や野菜にも含まれています。
ビタミン・ミネラルの本」著者 吉川敏一
ナイアシン
中性脂肪や悪玉コレステロールの低減作用があり、脂肪の代謝を改善するので脂質異常症や動脈硬化に効果があります。
またアルコール飲料を飲む際には悪酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解に活躍し二日酔いを防止してくれます。
ナイアシン欠乏としてよく知られるのは「ペラグラ」で皮膚炎や下痢などの消化器症状を引き起こし、中枢神経が障害されて認知障害をきたします。現代の日本人の食生活ではほとんど心配ない病気ですがアルコールの過剰摂取を続けるとナイアシンを大量に消費し、ペラグラを引き起こすことがあります。
「ビタミン・ミネラルの本」著者 吉川敏一
パントテン酸
さまざまな代謝やホルモンの合成などを正常に維持します。
悪玉コレステロールを回収し、善玉コレステロールの生成を促す動きがあるので動脈硬化の予防に効果的です。
また葉酸やビタミンB6とともに免疫のためのタンパク質をつくる働きがあり感染症に対する抵抗力を高めます。
さらに副腎の機能を助け副腎皮質ホルモンの合成を促します。これにより血糖値が上昇し多くのエネルギーが作り出され脳や筋肉の働きが活性化しストレスに対する抵抗力が活発化します。反対にパントテン酸が不足するとこうした働きが阻害されストレスに対する抵抗力が弱まりイライラや不眠、倦怠感といった症状が出てきます。
パントテン酸は生物が普遍的に利用しているビタミンで、通常の食生活・栄養状態が維持されていれば、一般的には欠乏と過剰の不安はないと言われています。ただしアルコールやカフェインはパントテン酸を消耗するので注意が必要です。
副腎皮質ホルモンとは
副腎は左右の腎臓の上に位置する臓器です。副腎皮質で分泌されるホルモンはコルチコイドと呼ばれます。
代表的なものに、「コルチゾール」と「アルドステロン」があります。
1.コルチゾール
糖質代謝を調節し、タンパク質、脂質代謝、さらに電解質や免疫系、骨の代謝に影響します。
抗炎症、抗アレルギー作用があり、体にストレスが加わったときに重要な役割があります。
2.アルドステロン
電解質代謝に関わります。腎臓でナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を促進します。
大量の汗をかくなどで体内の水分が少なくなると尿量を減らして体内に水分をとどめる働きがあります。
「ビタミン・ミネラルの本」著者 吉川敏一
「解剖生理学」 医学書院
葉酸
妊娠中の女性に必須の栄養素です。
細胞の分裂や成長、DNAの形成など胎児にとって重要な働きをします。
また葉酸が不足すると大人の場合でも消化器系の粘膜の障害が現れ、口内炎や舌炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などを発症しやすくなります。粘膜は細胞の生まれ変わりが激しいところなので葉酸が欠かせません。
またホモシステインという心臓病のリスクを高めるアミノ酸の血中濃度を下げる効果もあり心臓病の予防にも期待されています。
葉酸は牛レバー、アスパラガス、ホウレンソウ、などに多く含まれています。
調理や長期間保存による酸化によって壊れやすいので新鮮な野菜や果物を選びましょう。
大量の飲酒も葉酸の吸収及び代謝を妨げます。
「ビタミン・ミネラルの本」著者 吉川敏一
インスタグラム
代表者
名称 | あずま農園 |
代表者名 | 東 美姫 |
農園所在地 | 沖縄県国頭郡大宜味村 |
電話番号 | 090-9788-1854 |